毎日発見。温泉うなぎ研究所。

What’s Onuna?

泉質によるうなぎの病気抑制効果

とつかわ温泉うなぎの飼育環境は、25~30℃に温度を下げた重層泉(含硫黄ナトリウム炭酸水素塩泉)を循環させた飼育槽です。
重層は食品添加物として、アク抜きや臭み取り、食肉の下処理(柔らかくする)などに使われます。また、水質を汚染せず、環境ホルモンも含まない洗剤として、茶渋落としや歯磨きにも使われています。

とつかわ水産では、クロコウナギ(体長18~20cm)を池入れして成鰻になるまで1年前後育てる間、薬品を全く使いません。それでも、病気が蔓延することはありません。上湯温泉の泉質(重層泉)がウナギの健康に作用している可能性があり、協力機関と連携し実証したいと考えています。
また、柔らかく、雑味や臭みのない肉質の特徴も泉質由来である可能性は大きく、こちらの研究も進めていきたいと考えています。


うなぎの美味しさは餌で決まる

うなぎ養殖で重要なポイントは、水質維持と含有酸素と餌です。水質の維持と含有酸素については、技術が向上し、現在ではある程度設備投資をすれば実現できるようになっています。
そこで、味の違いを追求するとなると、「何を与えるか」がポイントの一つです。人も動物も食べ物を代謝して、自分の体を成長させます。魚類も同じく、餌が体組織を作りますから、餌の良し悪しで成長速度や油ののり、身の味が変わってくるのも当然です。

とつかわ水産では、様々な餌を試して、うなぎの消化に負荷をかけない配合飼料を与えています。今後、十津川村自生の植物やハーブを配合した餌の開発も行い、うなぎの美味しさを追求していきたいと考えています。


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